自分の「不機嫌」にサヨナラする方法とは
組織内の【対話】を促すために、組織はアイデアが飛び交うような「上機嫌」でいたいものです。今回は、「不機嫌」にサヨナラする方法について考えていきましょう。
まずは、ステップⅠとして、自分の「不機嫌の芽」を知ることから始めましょう!
今、経営状況の厳しい経営者の方は、残念ながら慢性的に不機嫌になっています。
その状態が長く続くと自分が不機嫌かどうかもそもそも分からなくなります。
自分にとってポジティブな心身がどういうものだったのかさえ、分からなくなっている状態です。(自分の経験より)
しかし「上機嫌」になるためには、自分の「不機嫌の芽が出てきたな」という瞬間を捉える必要があります。そしてそれを芽の段階で摘む、というステップが必要です。
自分を客観視できる力が求められる
私たちは学校教育で「登場人物の気持ちを考えなさい」「作者の気持ちを考えなさい」ということを繰り返し訓練させられます。
しかし、「自分の気持ちをもっと考えなさい」とは言われません。
自分について深く知り、細かい状態をモニタリングできて初めて、客観的に行動することが出来るようになります。
だからこそ、相手の気持ちを思いやることができるのではないでしょうか?
自分自身の感情のパターンを把握しておくことで、次に「不機嫌の芽」が出てきたときに即座に「これはちょっと不機嫌が来ているな」と冷静に感じることができます。
「不機嫌の芽」を感じられるようになると、不機嫌の元の「人」や「物事」から距離を置くなどして、対処できるようになります。
これが「不機嫌の芽」への対処法ステップⅠになります。
まずは「不機嫌の芽」に気づけるようになること、それが「不機嫌」にサヨナラする第一歩です。
出典 「不機嫌は罪である 齋藤 孝 P21~23 抜粋」