【今時の若者の思考】社員教育を進める上で知っておきたいこと

社員教育
町野 文孝

名古屋・岐阜・三重の地域の中小企業の組織作り、社員教育などをトータルにサポートするコンサルタント。30年以上、この活動を行っているが、倒産した会社は0。反対に関わった会社のほぼ100%が業績向上。そのためには、ノウハウも大事であるがそれ以上に、経営者・従業員の心意気が大切だと考える。支援している中小企業の従業員の方との交流も大切にしている。

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「今時の若者は何を考えているのか分からない」よくない意味で、この様なことが言われることがあります。

もちろん、私たちと育った環境も受けた教育も大きく違うために、全く考え方が違うなぁと感じることは多々ありますが、

今時の若者の様子を見て嘆いたところで何も変わらない。

ということは確かです。

それよりも、

  • 若者の間にはどの様な考え方が根付いているのか?
  • 若者はこの先、どうなることを望んでいるのか?

この様なことを、私たち経営者が知っておき、若者の従業員とのコミュニケーションに活かすことはとても大切だと考えています。

結 論

多くの若者はある程度のお金と時間があるのなら、人との関係を良好に保ちたいと考えている。

様々な中小企業の人材育成に関わりながら、多くの若者と接してきた私の実感です。

このことをどう会社経営に活かすのか、詳しく解説します。

ここで触れた若者の考え方は、私が接してきた中で感じた傾向であり、もちろん個人差はあります。ただ、少なからず、紹介した風潮はあるために、人材育成のヒントとなる部分もあると考えています。

 

実は社会をよく見ている今時の若者

「今時の若者」と言えば、悪く感じられますが、非常によく社会を見ていると感じます。

そう感じる点はたくさんありますが、ここでは2点に絞って紹介します。

終身雇用の時代はもう終わったのだから…

弊社もそうですが、若者の従業員が本音で経営者に話をすることは滅多にありません。

ところが、私が中小企業の人材育成に関わっている会社の若者達からすれば、私は経営者ではありませんから、多くの本音を語ってくれます。

先日もこんな話をしてくれました。

今は、大企業でも終身雇用の時代ではなくなりました。そんな厳しい状況の中で、小さな中小企業がずっと私たちを守ってくれるかどうかは分からないっていうのが、正直なところです。会社が嫌いというわけではありませんが、全てを会社のために捧げるという発想にもなれません。

経営者からすれば、非常に辛い言葉ですが、決して彼らの見方が間違っているとは限りません。

さらに、こんな話をしてくれました。

だから、会社がどんな状況になっても、自分で仕事を生み出したり、仕事をとって来れるようになることは、視野にいれておきたいです。そういう意味で今は、仕事の仕方を学ぶ時期だと思っています。

私たちの世代の様に「会社に骨を埋める」という感覚とは大きく異なることが分かります。

 

お金や地位にこだわらなくても生きていける

マイナビ転職(https://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/ranking/01より引用)

こちらのアンケートの結果を見ても分かる通り、今の若者世代の方々は、出世をすることを望んでいません。

「マイカーが欲しい」という若者も随分少なくなってきました。

その理由は様々考えられますが、

  • 多くのものを持たなくても生活するのに大して困らない。
  • シェアする文化が根付いてきた(必要なものは必要な時に借りれば良い)。
  • 出世することで責任が重たくなる。

ということです。

食べ物さえ十分に得られなかった私たちの時代と比較すると物の面ではかなり豊かになりましたから、物で、若者のニーズを満たすことをは難しいということを私たちは知っておく必要があります。

 

つまり、「仕事ができないと昇給しないとか、出世できないぞ」などと言う雰囲気を出したところで、若者には、響かないことも多いということです。

では、若者世代の方々にどの様なアプローチをすればいいのでしょうか。

 

今時の若者の思考に合わせて社員教育をする

ものには十分に恵まれている若者世代ですが、「人間関係」には、悩まされることが多いようです。

ですから、

仕事を通して人間関係が豊かになる

ということを様々な場面で、形をかえて伝えていく必要があります。

先にも触れた様に、「会社に何がおきるか分からない」と考えている世代には、人間関係を築く上で、必要なことを仕事から学ぶことができるということを、感じさせることがとても大切です。

営業マンなんてつまらない?!【知人にバカにされました】で紹介しましたが、私たちが仕事を通して学ぶことは、生きる上でも必ず必要なことだという認識は忘れてはいけません。

では、具体的にどの様にして、人間関係が豊かになるということを伝えればいいのでしょう。

人は人からものを買うことを理解する。

世の中には、たくさん素晴らしいものがありますが、性能・コスパが良ければ購入して貰えるわけではありません

例えば、あなたが車を買おうとする時、どの様なことを考えるでしょうか。

もちろん、大好きな車種があるという人もいると思いますが、販売店の方・営業マンの姿勢・雰囲気が気に入って購入を決意したという人も多いはずです。

今、人材育成は、販売スキル・ノウハウなどが重視されていますが、それらを知って、テクニックだけをコピーしても、愛される人にはなれないというメッセージを送り続けることが重要です。

「本当にこの人は営業マンなの?」と思うくらい口下手な営業マンが私の知人にいますが、彼がどんどん仕事をとることができているのは、とにかく誠意をもって、相手に接しているからです。

言葉で「誠意をもって…」というのは簡単ですが、何が誠意なのかも考えたり、議論することも本当は必要なのです。

 

あなたと繋がっていたいから商品やサービスを買うが究極

この「誠意ある姿勢」が定着してくると「あなたと繋がっていたいから買う」という人が出てきます。

ここまで、くれば極論的な言い方になりますが、「どんな商品・サービスだって売れる」ということです。

この状態は、今の若い人にとって、魅力的なことですから、

仕事を通して、いつでも独立できる人になろう!

という意図を含めたメッセージを送り続けることで、若者の耳は開かれていきます。

ただ、こんな話をすると…

社長
社長

意図は分かるけれど、独立してもらうことを願って教育するなんてできないよ。

と言われることが多々あります。

それは当然のことで、私だって、一生懸命に育てた部下が離職するとなれば、辛くてたまりません。

だからと言って、

  • 頑張れば昇給する。
  • 頑張れば、出世することができる。

と言ったところで、若者にはなかなか響きません。

ですから、私たち経営者は、若者以上に誠実になり、この会社をもっと成長させたい!と彼らが感じるような努力をしないといけないということです。

「社員教育が重要だ」と日々、私は様々な中小企業経営者にお伝えしていますが、自分を教育することが最も大切ではないかと自分に言い聞かせています。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

かなり前にお話しをする機会があった経営者の方は、「経営者は一番大変なことをしているんだ!従業員にもお金を払っているのだから、しっかり働いてもらわないとダメだ」と言われていました。

その会社の従業員の方々はとても優秀で、大きな仕事もされていましたが、優秀な方々は離職していきました。

経営者の姿勢が問われている気がします。

町野 文孝

名古屋・岐阜・三重の地域の中小企業の組織作り、社員教育などをトータルにサポートするコンサルタント。30年以上、この活動を行っているが、倒産した会社は0。反対に関わった会社のほぼ100%が業績向上。そのためには、ノウハウも大事であるがそれ以上に、経営者・従業員の心意気が大切だと考える。支援している中小企業の従業員の方との交流も大切にしている。

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