コロナで新入社員教育が延期?【今の環境を強みと捉える思考事例】

社員教育
町野 文孝

名古屋・岐阜・三重の地域の中小企業の組織作り、社員教育などをトータルにサポートするコンサルタント。30年以上、この活動を行っているが、倒産した会社は0。反対に関わった会社のほぼ100%が業績向上。そのためには、ノウハウも大事であるがそれ以上に、経営者・従業員の心意気が大切だと考える。支援している中小企業の従業員の方との交流も大切にしている。

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2020年7月現在、コロナの勢いは治る気配もなく、多くの企業がダメージを受けています。

また、業務は再開することができていても、「密」になることは避けなければいけないために、研修ができないとの声もたくさん挙がっています。

新入社員教育が全くできないまま、お盆を迎えることになりそうです。

この厳しい状況を乗り越えるために「オンラインでの研修・教育」を行っている会社もありますが、まだまだ課題も多いようです。

今回は、この厳しい状況をどうやって切り抜けるか、私の考えを紹介します。

 

結 論

  • 基本的に従来の考え方を捨てる
  • 1対1または、1対複数(少人数)での教育・研修を行う
  • オンラインだからこそできる教育・研修を行う

実際にどういうことなのか、詳しく解説します。

 

コロナの影響で新入社員教育ができずに起きていること

まず、現状を紹介します。

私が直接関わっている方々(名古屋・岐阜・三重周辺の経営者)から聞いた声をもとにまとめました。

新入社員教育ができない代替案の現状

  • 新入社員教育を研修(座学)の形でできないし、できる様になるまでは待てないために、先輩と共に行動をしてもらうようにしている。
  • 新入社員には、今は、直接お客様と関わる業務を控えてもらい、裏方の仕事をしてもらいながら会社のことを理解してもらうようにしている。
  • オンラインを活用して新入社員教育を行っているが、オンラインの教育が実りあるものになっているか不安は残る。

突然訪れた大きな変化のために、それぞれの会社がこれまで培ってきた新入社員教育のノウハウも使いにくいということで大きな混乱を招いているようです。

それでも、工夫を凝らして、この様な形で新入社員教育を行っても、残念ながらトラブルが起きてしまったという話も聞きました。

 

新入社員教育の代替案を実施した結果、見えてきた問題の事例

田中さん(仮名)は新卒の営業マンです。会社に関する基本的なことは、緊急事態宣言の時にオンラインで学びました。そして、仕事が再開すると、より深い研修を受けることなく、先輩について学ぶ様に言われました。先輩は「俺の真似をしたら大丈夫」とだけ言って、様々な営業の仕事を見せてくれました。田中さんは、その後、先輩の真似をするのですが、一向に結果が出ません。

そして、問題は、先輩が厳しく上司に叱られ、田中さんがとても落ち込んでしまったということです。

大ごとではない話ですが、こうしたところも丁寧に見る習慣をもつことは大切です。

新入社員の教育が十分にできないために、工夫したにも関わらず、問題が発生してしまいました。

また、この話、誰が悪いという訳でもありません。

あなたはこの問題の原因はどこにあると思いますか?

答えは一つではないと思いますが、私は、

優秀な先輩はプレイヤーであって、教育者ではない

というところだと思いました。

 

では、この様な問題が発生しないようにできることはないか?

私の考えと実践を紹介します。

 

従来の新入社員教育という考え方を全て捨てる!

どんなに小さな会社であっても、これまでは〜してきたという文化のようなものがあります。

そしてその文化に従っていると、ある程度の予測もしやすい。

ところが、私はコロナ禍を一つの機会として考え方を変えてみました。

大勢で密になれないのなら、とことん個を活かそう

この様な考え方です。

 

1対1を大切にする機会 1on1ミーティングのチャンス!

新入社員教育や研修は、一斉に行った方がはるかに効率がいいのですが、社員と経営社との人間関係ができていて初めて成果が出ます。

中小企業の場合、改めて「面談をする」というと、「今更、何を言い出す?」なんてことにもなりかねません。

ところが、今の情勢だと、1対1で話す理由づけは十分過ぎるほどです。

そこで、私は次の様なことを意識をして社員の話を一人ずつ聞くことに徹しました。

  • どんな考え方にも必ず理由がある。理由まで話を聞こう。
  • 私が言いたいことは、1つだけに限定し、多くは語らない。
  • 社員教育・研修にあたる部分も1つしか話さない。

 

中小企業であっても、経営者にじっくりと時間をとって貰い、話を聞いて貰えるというのは、やはり社員にとっても嬉しいことのようです。

こちらの動画の会社は、アルバイトのスタッフも含めると相当な人数にのぼりますが、社長がとにかくスタッフと直接話をすることを大切にされています。

その結果、経営者と同じ目線で事業を考えるスタッフの方も増えてきています。

 

オンラインだからこそできる社員教育は、生活を感じること

新入社員教育・研修をオンラインで行ったという会社はたくさんあると思います。

これからもオンラインが活躍する機会は増えると思いますので、オンラインでの教育の特徴を整理しておきます。

  • 一人で考えないといけない(相談ができない)
  • 生活の場と仕事の場が共存する
  • その場の空気感は共有しにくい

今のところ、私はこの様な印象をもっています。

 

特に生活の場と仕事の場が共存するというのは、メリットでもありデメリットにもなりますが、私はメリットとして捉えたいと思いました。

誰でも、生活のために仕事をしているのですから、生活と仕事を関連づけたことを学ぶ場にしたいと考えたのです。

例えば、

なぜ、子どもの為に大量の時間を割いたり、お金を掛けたりするのか?こんな話を、カメラの向こうから聞こえてくる子どもの声を背景に考えてみるのもいいものです。

社内の研修以上に、話は大きく広がりました。

もちろん、ここを入り口にしてビジネスとの関連を学ぶことになるのですが、家庭・生活を感じながらビジネスについて学ぶというのも追求したいと感じました。

この点については、まだまだ、私も探っていく必要がありますが、いずれにして大切なのは、

今与えられた環境をメリット・強みとして捉えること

だと思います。

 

1対1でじっくりと話すことができるとどんな利点があるのか?
新入社員教育の内容以前に意識しておきたい事【ワークも紹介】も参照してください。

 

町野 文孝

名古屋・岐阜・三重の地域の中小企業の組織作り、社員教育などをトータルにサポートするコンサルタント。30年以上、この活動を行っているが、倒産した会社は0。反対に関わった会社のほぼ100%が業績向上。そのためには、ノウハウも大事であるがそれ以上に、経営者・従業員の心意気が大切だと考える。支援している中小企業の従業員の方との交流も大切にしている。

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