【社員教育の充実】社員のスキルアップに絶対欠かせないこととは?

社員教育
町野 文孝

名古屋・岐阜・三重の地域の中小企業の組織作り、社員教育などをトータルにサポートするコンサルタント。30年以上、この活動を行っているが、倒産した会社は0。反対に関わった会社のほぼ100%が業績向上。そのためには、ノウハウも大事であるがそれ以上に、経営者・従業員の心意気が大切だと考える。支援している中小企業の従業員の方との交流も大切にしている。

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先日、ある中小企業の経営者の方から相談を受けました。

詳しい内容は、割愛しますが、まとめると次の様なものでした。

残念ながらコロナの影響も多少受けてしまい、仕事が減少傾向になっていました。この期間は、それでも十分会社は回っていましたが、先日、割と大きな契約がとれ、嬉しいことに仕事量は大きく増えました。
ただ、仕事量が増えると、若手社員の育成が育成がまだまだだったと痛感しました。若手社員のスキルアップを考えていきたいのですが、何から始めるといいのでしょう

悩みと言っても嬉しい内容のご相談で本当によかったと思います。

さて、もしあなたがこの様な状況になった場合、どの様なことから始めるでしょうか。

常日頃から考えておくことはとても大切だと改めて感じました。

もちろん、職種・業種によって様々なアプローチが考えられますが、どの業種にも共通して言えることは次の点です。

最優先事項

経営者や教育担当者に教育方法を伝える
  • なぜ、教育方法を経営者、教育担当者が学ぶ必要があるのか?
  • 具体的にどの様な教育方法があるのか?

この2点を詳しく解説します。

 

なぜ、社員のスキルアップを狙う前に経営者が学ぶ必要があるのか?

若手社員に教えたつもりになっていたことを、若手社員ができないと、「近頃の若い者はダメだ」という見方をしてしまうことがあります。

今こうして、冷静に文章を読んでくださっている方は、これが悪循環の根源的な発想だということは十分に分かると思います。

ただ、実際にはこのパターンにハマっている中小企業はかなりたくさんあるのが現状です。

どうして、こうなるのか?詳しく見ながら解決策を紹介します。

 

経営者・教育担当者(上司)が教わり、教えた経験が少ない

現在、経営者であったり、教育担当者(上司)である方に、どの様にして仕事を覚えていったのか?と質問をしたことがあります。

すると

  • 当時の上司の見様見真似をしているうちになんとなくできる様になった。
  • 当時の上司からは基本的なことしか教わっていない。
  • 研修制度も今ほど充実していなかったから実践的に仕事を覚えていった。

この様な返答が圧倒的に多いのが現状です。

要するに

社長
社長

私たちの頃は、とにかく自分から多くのことを学んだものだ。
今は、研修制度も充実してきて来ているのだから、もっとスキルを身に着けていてもおかしくないはずだ。

こうした感情を根底にもっている方が多いのです。

確かにその通りかもしれませんが、現代とは時間の流れが全く違ったことは考慮に入れないといけません。

決して、今の若い方が無能だということもなく、やる気がないという訳ではありません。

以前の社会 現代の社会
  • 試行錯誤しながら学ぶ時間があった。
  • 現場で学ぶことが多かった。
  • 試行錯誤の時間は短くなり、効率的に仕事をしなくてはならない。
  • 短時間で必要なスキルを教える力が必要。

社会背景を踏まえ、一言で言うと、この様な違いがあるにも関わらず、私も含め、

  • 自分は教わった経験があまりない
  • 自分は教えてきた経験があまりない

というところだけを思い返して、若手社員を評価してしまうところがあります。

 

教わった経験・教えた経験が少ないと上手に教えることは困難

当然のことですが、何かを教えたことがない人が物事を上手に教えることはできません

この話は、スポーツで例えるとよくわかります。

優秀なスポーツ選手≠優秀なスポーツ指導者

ということです。

 

また、教育は世代を超えて伝わっていくものという事も知っておきたいものです。

例えば、あなたが、子どもの頃、次の様なスタイルで野球の練習をしていたとしましょう。

  • 三振・エラーをしたらグランド1周
  • どんなに辛くても指定時刻以外に水を飲んではいけない
  • 練習効率よりとにかく練習時間の長さが大切
分かりやすいように極端な形で例を挙げています。

こうした厳しい練習に耐えて、大会で優勝したという経験がある方が、今度は指導者として活躍するとなると、同じ様な練習を繰り返す傾向が強いのです。

俺たちは、厳しい練習に耐えて甲子園に行ったんだ。

日が暮れて、もボールに飛びつくくらいの気持ちでいけ!
それが、勝てる秘訣だ!

つまり、教育というものは次の様なことが繰り返されがちです。

  • ある程度の教育は自分の経験からなんとなくできる
  • 結果が出ている人ほど、自分の経験を重視する

ただ、これらの伝統的な方法がダメだとは全く思っていません。

現在の社風に応じ、会社がうまく回っているのであれば、むしろ踏襲した方がいいでしょう。

ただ、今回、相談いただいた様に何らかの課題がある場合には、「教え方」というものを、経営者・教育担当者(上司)が理解する必要があります

では、具体的などんな教え方がいいのでしょう。

 

社員のスキルアップを目的とした教育方法とは?

経営者や教育担当者(上司)が

教育が上手になる

という必要性は感じられたと思います。

たくさん、注意したい点がありますが、ここでは3点紹介します。

これを意識するだけでも、若手社員のスキルは大きく向上し、社風にも変化が出てきます。

  1. ベテランのスキルは無意識にできている事が多いため、第三者が分析的にみる。
  2. 報告を受ける時の返答を改善する。
  3. この2点を継続的に行い改善点を探る。

 

ベテランの仕事スキルの多くは無意識にされている

どの業種でも言える事ですが、ベテランが行う仕事のほとんどは無意識でできる程に熟練されているために、教える際に、無意識レベルのことは伝えられないことが多いのが現状です。

料理人で言うと、食材を切る時に、西洋包丁を使う際には、「押しながらスライドさせて切る」ことが基本動作ですが、ベテランの方ほど、こんなことは意識していません。

この部分を飛ばして、「どうしたら薄く切れるか」という様な話になりがちです。

ですから、ベテランの方が直接教育をする場合は、第三者がその作業の様子を見て、事細かな質問をする様な機会を一度でも受けることが大切です

こうすることで、何に多くの人が疑問を感じるのかが見えてきます。

また、分析的に見ていけば、どの順序で伝えるといいのか?が見えてくる様になります

 

報告を受ける時の返答を練習し、改善する

一つのスキルを教えたら、当然、結果がどうだったか気になるところです。

スタイルは業種によって様々ですが、報告を受けた際に、評価だけをするというケースが圧倒的におおいのが現状です。

具体的には、

  • 良かったね。その調子!ばっちり。
  • ダメじゃないか。もっと〇〇しないと。

これは、極端な言い方をすれば、通知票を何度ももらうような事になってしまっています

通知表を何度ももらって、問題が解けるようになることはありません。

ですから、

  • 今回はバッチリだったね。バッチリになった秘訣は何だと思う?
  • 今回はバッチリだったね。次回、さらに質を高めるにはどうしたらいいと思う?
  • これではダメなんだなぁ。何がダメが分かる?

この様に評価するだけではなく、自分の問題として捉えられる様に返していくことがとても大切になります。

 

ブログとなると、どうしても伝えられる内容が限られてしまいますが、これだけでも継続的に意識して実践された会社では、社内の雰囲気が確実に変化してきています。

ぜひ、試してみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

町野 文孝

名古屋・岐阜・三重の地域の中小企業の組織作り、社員教育などをトータルにサポートするコンサルタント。30年以上、この活動を行っているが、倒産した会社は0。反対に関わった会社のほぼ100%が業績向上。そのためには、ノウハウも大事であるがそれ以上に、経営者・従業員の心意気が大切だと考える。支援している中小企業の従業員の方との交流も大切にしている。

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