社員が全然変わろうとしない!そんな時に取り組みたいこと

社員教育
町野 文孝

名古屋・岐阜・三重の地域の中小企業の組織作り、社員教育などをトータルにサポートするコンサルタント。30年以上、この活動を行っているが、倒産した会社は0。反対に関わった会社のほぼ100%が業績向上。そのためには、ノウハウも大事であるがそれ以上に、経営者・従業員の心意気が大切だと考える。支援している中小企業の従業員の方との交流も大切にしている。

町野 文孝をフォローする

感染症の問題で、大企業だけに限らず、私たち中小企業も「何らかの変化」に迫られています。

その変化は、業種によって異なりますが、確かに言えることは、

これまで全く同じことをしていては、今後を乗り切ることはできない

ということです。

未来のことなので、「100%そうだ」と言い切るのは難しいところですが、多くの経営者が変化をして行かなければならないと感じているはずです。

ところが、実際にお会いした経営者の方からは、こんな質問をよくいただきます。

大きく変化しなければならないと、分かっているにも関わらず、従業員が変わろうとしていません。どうすれば、もっと自分から変化しようとするようになるのでしょう

ここで注意したいのは、

  • 全体的には変わろうとしているけれども、特定の数名が変わろうとしないために悩んでいる。
  • 従業員全体を見た時に変わろうとしていない様に見えるために悩んでいる。

この二つは区別しておきたいものです。

前者の場合は、個人の問題の可能性もあるために、ここでは、後者に絞って話を進めます。

結 論

  • 変化を考えないといけない状況を意図的に作る。
  • 小さな変化に気付くこと。

がとても重要です。

私の経験を踏まえながら具体例を挙げながら詳しく解説します。

 

仮説・実験・結果・考察のサイクルを定着させる。

一般的には、PDCAサイクルといわれることが多いですが、随分、使い古された印象もありますので、別の表現を使うこともあります。

「仮説・実験・結果・考察」の表現の方が、新卒・若手には馴染みやすいように感じます。

中小企業の悩みというのは、尽きないほどありますが、その悩みを改善させる「仮説」を立てるところから始めます。

「そんな事分かっているよ」という声も聞こえてきそうですが、実際には「とりあえずやってみた」という形で終わっているケースも多々見られます。

良い結果が出ても悪い結果が出ても、その要因は何だったのか?分析的に見ることは大切です。

特に、「考察」にあたる部分は、従業員に対して質問を投げかけるだけで「考える習慣」が段々と定着していくので忘れないようにしたいものです。

社長
社長

今回の折り込み広告は反応が良かったと思うんだ。

どんなところが良かったと思う?

社員
社員

今回は、使用する写真に思い切りこだわりました。

文字情報よりも写真の方が重要なのかもしれません。

この社員さんの「考察」が正しいのか、間違っているのかは、誰にも分かりません。

ただ、「写真が良かった」と考えるのであれば、次回の折り込み広告の写真も思い切りこだわればよいという事になりそうです。

これを何度か繰り返すことで、写真の重要性が明確になってくるはずです。

ここでは、思い切り簡単な例を紹介しましたが、簡単であることが肝です。

実は、私が人材育成で関わっている中小企業の若手の方はこんな想いをもっていることが多いためです。

PDCAを回すことの大切さはなんとなく感じています。ただ、「改善点を挙げてみよう」と言われた時に、先輩方は、なかなか難しいそうな事を言われます。そんな時に、自分だけが簡単なことを言ってもいいのだろうか?と思ってしまうことが多々あります。
周りの雰囲気に合わせようとすると、思考がとまると言うか、意味があるのかなぁ?って思いながら、無理やり難しそうなことをひねり出している感覚があるのが正直なところです。

もちろん「考察」をする時に、さまざまなデータを分析的に見ることは大切ですが、この「考察」部分が社内に浸透していないと感じる場合には、極めて簡単に「考察」をして見ることから始めることをオススメします。

この「何が良かったと思う?」という様な軽い質問をすることで、「考えないといけない状況」は作れるのです。

 

誰もが本当は小さな変化をしているのかもしれない

仕事において「変化する」ということは、何か大きな変化を加えて、大きな結果を得ることをイメージしがちですが、

小さな変化を続けること

にフォーカスするべきだと考えています。

オリンピックが終了しましたが、オリンピック選手のインタビューを拝見していてもまさに小さな変化の積み重ねだと感じた方も多いと思います。

私が組織開発や人材育成で関わって中小企業では、「それで変化するの?」と言われる様な小さなことにも取り組むことはよくある話です。

どの業種でもできそうな例を挙げると…

  • 事務所を掃除する。
  • PC内のデータを整理する時間を数分確保する。
  • 会議は決定事項と検討事項を明確にしてから行う。
  • 空調について意見を出し合う。  など

どれも売り上げ・利益向上に一切、直接関わるものではありません。

ところが、この様な簡単な変化を月に一つでも積み上げていくことで、社風は大きく変化しました。

例えば、「空調に対する意見交換」は、とてもオススメです。

経験年数や仕事の業績に関わらず誰もが同じ土俵で意見を言う事ができます。

メリットだと感じた点は、

  • 従業員同士の会話がその後も和やかになる。
  • 冷暖房の風があたりやすい場所は外出が多い人の場所にする。
  • 冷暖房のことも考慮してくれる職場は嬉しいと声が挙がる。

です。

何気ないことですが、この様な些細なことも会社の変化にとってはとても大切であることをまずは経営者自らが出していくことで、小さな変化が大切だと感じられる風潮は生まれるものです。

そして何より、この「小さな変化」を大切し出した時、経営者であるあなたが、従業員の小さな変化にどんどん気付くようになるのです。

 

小さな変化を積み上げるか、大きな変化を1度狙うのか?

会社を経営していると、誰もが良い大きな変化を求めがちになります。

もちろん、私自身もそんな変化を求めてきた過去があります。

ただ、私の経験上、大きな変化を求めて、入念に策を考え、大きな費用や時間をかけても成功までの道のりは非常に長いものになりがちです。

その間に、従業員が疲れはててしまえば、最悪「離職」と事態に陥ってしまいます。

もちろん、大きな変化を求めることは悪いことではありませんが、今日、紹介した「小さな変化を大切にする土壌」がある程度、整ってからでも十分だと思うのです。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

オリンピック選手が様々な大技を見せてくれましたが、そこに至るまでに、日々の健康管理やストレッチなども大切にされていたことを忘れてはいけない気がします。

町野 文孝

名古屋・岐阜・三重の地域の中小企業の組織作り、社員教育などをトータルにサポートするコンサルタント。30年以上、この活動を行っているが、倒産した会社は0。反対に関わった会社のほぼ100%が業績向上。そのためには、ノウハウも大事であるがそれ以上に、経営者・従業員の心意気が大切だと考える。支援している中小企業の従業員の方との交流も大切にしている。

町野 文孝をフォローする
社員教育
町野 文孝をフォローする
水戸黄門経営のすすめ
タイトルとURLをコピーしました