たったそれだけ?活気ある会社・組織にするために必要な事とは?

マネジメント(管理)
町野 文孝

名古屋・岐阜・三重の地域の中小企業の組織作り、社員教育などをトータルにサポートするコンサルタント。30年以上、この活動を行っているが、倒産した会社は0。反対に関わった会社のほぼ100%が業績向上。そのためには、ノウハウも大事であるがそれ以上に、経営者・従業員の心意気が大切だと考える。支援している中小企業の従業員の方との交流も大切にしている。

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経営者であれば、誰でも、従業員に対してこう願うはずです。


もっと仕事を楽しんでやって欲しい。

新しい事にも挑戦する気持ちで仕事をして欲しい。

 

ところが、残念ながら現実にはこの状態になかなかなれないというのが正直なところでしょう。

こう言えば、偉そうに聞こえてしまうかもしれませんが、実は、私もこうした課題をずっと抱えてきたのです。

ですから、

Check!
従業員がなぜ仕事を楽しまないのか?

 

その原因解決策を紹介したいと思います。

 

活気のある従業員が少ない理由は何かあるのだろうか?

「サザエさん症候群」という言葉が仕事に対する意識を象徴している様に感じます。

もちろん、月曜日からの仕事が楽しみでならない!という方もたくさんいらっっしゃいますが、

社会全体としては、「月曜日からの仕事に行きたくない。」という雰囲気の方が強い様に感じます。

もちろん、生活をして行くために割り切って辛い仕事をしているという方もいらっしゃると思いますが、ここでは、ある程度、関心がある仕事に就いたにも関わらず、なぜ、「月曜日が嫌に感じるのか」考えて見たいと思います。

 

仕事には答えがないために多くの従業員は困っている!

私は、仕事にはこの様な力が不可欠だと思っています。

Check!
自分の力で問題を解くこと

 

こう言えば、当たり前の事の様に聞こえますが、案外、自分の力で問題を解くことを私たちはしていないのです。

例えば、「営業成績を上げなくてはいけない」という問題があったとします。

あなたはどんな手段で、この問題を解決しようとするでしょうか?

  • 書店に行き、営業成績が伸びそうな本を買う
  • 先輩、または既に実績を出されている方に教えてもらう
  • 何かヒントはないか、インターネットで検索をする

 

これらの方法から着手するケースが多い様に思います。

もちろん、こうしたところから問題解決をしようとする事は素晴らしい事です。

と同時に、私たちは「答えを求めようとしている」という事もわかります。

 

もし、営業に関するノウハウで、正解というものがあるならば、多くの人が素晴らしい営業成績を納めているはずです。

書店に行けば、簡単に営業成績がグングン伸びる様な事が書かれた本はたくさんありますから。

ところが実際には、その方法が自分にはぴったりだった!という方もいれば、そうではなかったという方もいます。

 

さらに具体的に見ていきましょう。

ある会社の優秀な営業マンの山田さんは、初対面の方ともすぐに打ちとけ合い、昔から知り合いだったかの様に感じる言葉遣いをされます。

山田さんに営業のコツを伺ったところ、こんな風に言われていました。

丁寧な言葉遣いも大切だけど、一番重要なのは気持ちが近づいた感覚をお互いにもつことだと思います。

ですから、ある程度会話をしたら私は、敢えて言葉遣いを崩すことも意識しています。

 

だからと言って、同じ様な事を岩永さんが行っても全く営業成績は伸びませんでした。

つまり、「答えらしきもの」を一生懸命探した上で、

それが本当に仕事の上での答えなのか、間違いなのか…というところまで、自分で検証までしなくてはならないのです。

ここが、仕事上の「自分の力で問題を解く」というところになるわけです。

ところが、私たちはあまりにも長い期間、学校で「答えはあるもの」という前提で過ごし、人によって答えが異なるという学びをしてこなかったのです。

ですから、間違った時に自分を責めたり、他人と考え方が異なった時に、突然不安を感じたりするようになってしまうのです。

 

会社や組織の抱える小さな不安が、問題を解くことを遠ざけてしまう!

「誰だって失敗をして成長してきたんだ!時には思い切った挑戦をしていい。」

「小さな会社だからこそ身軽に新しい事に挑戦できるんだ!それを活かさないともったいないぞ!」

こうした言葉は、会社に関わらず、様々な団体のリーダーがよく口にする内容です。

もちろん、私自身もこんな言葉を言い続けてきました。

ところが、これらの言葉が響かず、無難に日々が過ぎる傾向が強いのは、挑戦していくうちに成果が見えにくくなるという事が多々あるからです。

 

挑戦していくうちに成果が見えにくくなってしまう事例

  • 新しい商品Aを作ったから、ホームページ上でも購入できるようにしよう!
  • 商品Aの魅力をしっかりと書いて、綺麗な写真も撮影して掲載しよう!

という挑戦が始まろうとしています。

ところが、いざ商品Aについて書かれたページが出来上がった時に、

「でも、他者の類似商品はこうした見せ方もしているし、普通はそうするはずでしょ。」

「プレスリリースなんかを使って宣伝しないと何一つ成果が出ないのではないか?」

などと言った意見をもらったりします。

そこで、せっかくいただいた意見だからという事で、それらを反映させようとしている間に、膨大な時間や費用がかかってしまい、「何一つとして成果が出てないじゃないか!」という結果になってしまうことが多々あります。

つまり、せっかく新しい挑戦をしたにも関わらず、挑戦が適切だったのか?検証ができていないという状況が生まれてしまうのです。

「仕事に明確な答えがない」と自信をもって言えたなら、少なくともホームページを公開して、市場の反応がどうだったか?という事は見れそうですが、「何か答えがある」と思い込んでいると、検証に至るまでに相当な時間がかかってしまう事になります。

これでは、「新しいことに取り組んでも成果にたどり着かない組織」が出来上がってしまいます。

 

新しいことに取り組み、成果が上げられる会社や組織に必須なものとは?

ここまで紹介してきた問題点を解決するために必須なものがあります。

高齢になってからピアノを習いはじめ、来月には発表会がある…。

あなたがそんな状況を迎えたらどんな気持ちになるでしょうか。

  • より一層頑張って練習しよう!
  • まだ、全然うまく弾けない。発表会にやっぱり出たくないなぁ…。

いろいろ思う事はあると思いますが、ここで「成功しなければならない」と思ってしまうと、より警戒してしまう様になります。

そして、警戒する気持ちが強くなればなるほど、人はより消極的になる傾向がある事も、このピアノの事例からよく分かるはずです。

ピアノの発表会に向けて練習してきたけれども、まだまだ技術が追いつかず不安だ!という時に、

「もっと頑張って練習しようね!絶対に成功させようね!」

と言われるとどうでしょうか。

発表会が楽しみになるかどうか?考えてみて欲しいのです。

また、どんな声を掛けると不安な気持ちが落ち着き、発表会が楽しみでならない!となるのか考えてみてください。

 

私は会社の経営についても、次の考え方が大切だと思います。

Check!
警戒したいことさえも思い切り楽しむ気持ち

 

会社の経営の場合、従業員の生活、取引先との関係など…様々なものを背負っている訳ですから、ピアノの発表会とは比べ物にならないくらい、様々な事を警戒します。

ですから、警戒心の除去に力を入れていない組織は、様々なところに不安、逃げたい気持ちが見え隠れするものです。

  • 成長性が低いけれど大丈夫か?
  • 新しい業務は問題なくできているか?
  • 新しく迎えた従業員は職場に馴染んでいるか?

 

ありとあらゆることが不安であり、警戒したくなることばかりです。

古くからの研究で、人は警戒心を抱くと「闘争」「逃走」を行うと言われています。

つまり、人は落ち着いていない状態が続くと、自分を守るために「自分の弱さを隠す仕事」に労力を費やしてしまうのです。

業務や組織への無関心や消極的な関わり、自分の周囲への攻撃がこれにあたります。

当然、このような態度をとる人間が課題解決に果敢に挑むということはありません。

 

また、トップや上司も焦りや不安を感じ、「やる気がないのか」「状況を考えろ」と状況を簡単に相手のせいにしてしまう事があります。

私自身もこうした檄(げき)を飛ばして来ましたが、長期的に見た時には何一ついい事がありませんでした。

これでは組織全体に警戒心は蔓延してしまいます。

ですから、挑戦行為はなされない傾向が強くなるという訳です。

 

従業員が新たな挑戦をする会社・組織を作るために上司がとるべき行動とは?

新しい事に挑戦しにくい原因がはっきりとすると、解決策はわかりやすいはずです。

 

Check!

トップや上司が「不安」や「警戒心」が伴う新しい事に果敢にかつ楽しそうに取り組み、

そして部下の不安や警戒心に配慮する。

 

そのような組織風土を作り、甘くもなく、厳しすぎない「弱みを見せあえる組織」を形成していく。

このような組織風土が形成できて初めて「問題を探し、楽しく解いていき、必要以上に答え探しをしない」会社が出現します。

是非、新しい事にも楽しく果敢に挑戦したいものです。

 

まとめ

年配の経営者の方から「最近の若い者は新しい事に挑戦しないから困ったものだけど、どうしたらいいんだろう?」こんな相談を受け、挑戦しない理由と解決策について書いてみました。

Check!
  • 仕事には、万人に共通する答えがないために、試す勇気と検証する事が大切。
  • 新しい事に挑戦するには、当然勇気が必要。答えがないものに挑戦する訳だから警戒したい気持ちも芽生えるが、警戒心が強すぎると、闘争・逃走に向かってしまう。
  • 新しい事に挑戦できる組織を作るには、トップや上司が、挑戦することを楽しもうとすることが必須。

 

きっと私たちが若い頃も先輩方は「最近の若い者は…」などという話をしてされていた事だろうと思います。

町野 文孝

名古屋・岐阜・三重の地域の中小企業の組織作り、社員教育などをトータルにサポートするコンサルタント。30年以上、この活動を行っているが、倒産した会社は0。反対に関わった会社のほぼ100%が業績向上。そのためには、ノウハウも大事であるがそれ以上に、経営者・従業員の心意気が大切だと考える。支援している中小企業の従業員の方との交流も大切にしている。

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