もっと労働生産性を高めたいけれどどうすればいいの?

マネジメント(管理)
町野 文孝

名古屋・岐阜・三重の地域の中小企業の組織作り、社員教育などをトータルにサポートするコンサルタント。30年以上、この活動を行っているが、倒産した会社は0。反対に関わった会社のほぼ100%が業績向上。そのためには、ノウハウも大事であるがそれ以上に、経営者・従業員の心意気が大切だと考える。支援している中小企業の従業員の方との交流も大切にしている。

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感染症の問題で、人流は大きく抑えられ、私の住んでいる名古屋市周辺も随分人通りが少ないと感じる日々です。

もちろん、人の動きが減れば、その影響を大きく受ける中小企業はたくさんあります。

先日もある中小企業の社長から次の様な質問をいただきました。

なかなか厳しい状態が続いています。これまで先代から会社を受け継ぎ、いろいろな困難もありましたが、何とか乗り越えて来ることができました。
ただ、今回の感染症の問題は、いつ問題が解決されるか分からないという不安があります。この不安は、確かに怖いことでもありますが、改めて未来をしっかりと考える機会となりました。
以前、少しお話をさせていただいた時に、生産性を意識しているかどうか?というお話になった意味が深く分かった気がします。
生産性を意識する大切さを今、改めて痛感しているところですが、具体的にどの様なことから取り組んだらいいのでしょうか。

確かに、私が苦しかった頃、コンサル会社に相談したところ「生産性を高めていきましょう」と言われた時に、何から取り組んだらいいのか、全く分からなかったものです。

そこで、今回は、生産性を高めるためにやるべきことを紹介します。

結 論

  • 現状を数字で正しく把握する。
  • 経営者一人で悩まなず、改善のヒントを従業員全員で考える。

まだまだできることはありますが、最初の一歩として、すぐにできそうなことを挙げました。

なぜ、この様なことが必要で効果的なのか、詳しく解説します。

 

生産性を高めるには数値で現状を正しく見る事【難しくない】

生産性を高めるには、何か効率が上がりそうなところを見つけ出して、改善させるようなイメージがありますが、それは、まだ先の段階です。

まずは、生産性とは何か?をしっかりと定義付けしないといけません。

会社の形態や業種によって細かい点が変わってきますが、最もシンプルな考え方は、

生産性 = 売り上げ高 ÷ 従業員数

です。

この数値を毎月、分析的に見ることから始まります。

きちんと戦略的に経営をされている会社は、この数字、または別の方法で計算した数字を意識して小さな改善を積み上げることが常識になっていると思います。

ところが、中小企業になると、決算月に数字をみて「黒字だったぁ…」と実感されることも多々あります。

歴史が長い中小企業は、先ほどの質問の様に、これまで何度も苦難を乗り越えてきた実績があるために、感覚的に問題を解決しようとされるケースが非常に多いという印象があります。

改めて「生産性」を意識するのであれば、毎月数字を見て、何が良かったのか、課題は何だろうかと見直すことは必須です。

かなり身近な例で言えば、「家計簿をつける」のと同じです。

家計簿をつけることで、家庭内の収支が見えることは当然ですが、それと同時に、

自然と無駄な出費が随分減った

とよく言われます。

「自然と」という部分が非常に重要で、家計簿をつけることによって、出費に意識が向くようになり、結果として、無駄な出費が減るということです。

 

もし、あなたが会社の生産性を考えるのであれば、まずは生産性の家計簿を作るところから始める必要があります。

それだけでも、今まで以上に生産性により強く目が向くことにあなた自身が気づくはずです。

 

生産性を高めるためにできそうな事を社内全員で考える

生産性をどうやって高めるかを考えることは、社長または経営陣の重要な仕事です。

ですから、「社内全員で考えよう」というと「そんなことを従業員にさせていいのか?」という声が挙がることがあります。

そんな時に次の様な質問をすることがあります。

スターバックスの店員さんを見て、アルバイトか正社員か区別できますか?

多分、外側からみると、全く区別できないと思います。

そのくらいスターバックスのアルバイトスタッフの質は高いということで、その雰囲気はあなたも感じたことがあるはずです。

では、なぜ、アルバイトでも質の高いサービスが提供できるのか?というと、

自分が会社に存在する意義を深く誰もが考えているから

です。

では、どうすれば、自分の存在意義を感じることができるのでしょう。

 

良好な人間関係があり、その上でお互いに認め合える関係を築く

職場での悩みのトップは、人間関係です。

それほど人間関係が重要なのですが、人間関係が良好であれば、お互いに認め合うことができる様になります。

例えば、上司と部下との人間関係に悩まれる方が多いのですが、具体的な解決方法は、【部下・従業員向け】仕事が楽しくなる上司との付き合い方で紹介していますのでお読みください。

 

頼られることに人は喜びや価値を感じる

例えば、来る日も来る日も、決められた場所に置かれた荷物を別の場所に移動させる仕事だけをさせられるとあなたはどう感じるでしょうか。

仕事としては、やらないといけない事かもしれませんが、「私でないといけない仕事」という風には感じられないでしょう。

スターバックスの場合、アルバイトも社員も理念を共有する文化が根付いていて、一緒に実現して行こうと社風まで見事に形成されているのです。

今、生産性を高めようとしている中小企業の場合、そこまで実現できている会社は少ないのが現状だと思います。

ですから、敢えて、経営に関わるようなことも従業員と共に考える機会を作ることをお勧めします。

ただの作業員ではなく、一緒に未来を作っていく仲間であるという実感が感じられるはずです。

ある中小企業もこの様な形をとっていただくことにしました。

もちろん、従業員の方々が考えたアイディアを採用することができないということもありましたが、採用したアイディアが上手く生き、生産性は少しずつ向上していきました。

こうなると、良い循環が生まれることは十分想像できるはずです。

 

まとめに変えて

今回は、生産性について「数字で見る部分」と「内面的な意欲を高めるアイディア」を紹介しました。

この二つの性質は、全く異なる様にも見えますが、「数字を通して課題を意識する」と捉えれば、内面的な意識が重要になることは良くわかると思います。

もちろん、今回紹介した方法以外に、時間効率を高めるための工夫、機械化などテクニカルなことが必要になる場合もありますが、この点については、業種によっても大きく異なります。

ただ、どんな会社であっても、誰もが会社を経営している様な感覚になると、素晴らしい会社になるだろうということは想像できるはずです。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

町野 文孝

名古屋・岐阜・三重の地域の中小企業の組織作り、社員教育などをトータルにサポートするコンサルタント。30年以上、この活動を行っているが、倒産した会社は0。反対に関わった会社のほぼ100%が業績向上。そのためには、ノウハウも大事であるがそれ以上に、経営者・従業員の心意気が大切だと考える。支援している中小企業の従業員の方との交流も大切にしている。

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