【人材を採用する時の思考】この考え方や採用にもビジネスにも活きる

マネジメント(管理)
町野 文孝

名古屋・岐阜・三重の地域の中小企業の組織作り、社員教育などをトータルにサポートするコンサルタント。30年以上、この活動を行っているが、倒産した会社は0。反対に関わった会社のほぼ100%が業績向上。そのためには、ノウハウも大事であるがそれ以上に、経営者・従業員の心意気が大切だと考える。支援している中小企業の従業員の方との交流も大切にしている。

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名古屋を中心とした地域の中小企業の組織開発・人材育成を行なっていると、必ず、採用に関する質問を受けます。

どうすればいい人材を採用することができますか?

とてもシンプルな質問ですが、いい人材を常に採用することができれば、会社も成長することができるので、「採用に力を入れたい」と考えられる会社も多いのはよく分かります。

実は、私もこれまで採用に関して、たくさんの失敗をしてきました。

そんな経験も踏まえて採用のコツを一言で言うのであれば、

面接の場は、多くの方に会社を知って貰う機会

という意識をもって挑むことです。

例え、従業員が10人程度の小さな中小企業で、面接に来られる方が少なくても、この考え方を崩しては絶対にいけません。

どういうことか、解説します。

 

私も失敗してきた「採用」に関する大きな間違いと現状

会社の規模に関わらず、採用には様々な問題が潜んでいます。

  • 採用に関する情報を流すのに大きな費用がかかる。
  • 昔から会社側が人を選び、面接に来られる人は「選んでもらう」という意識がある。
  • 中小企業の場合は、採用で出会う人数がどうしても少ない。

これが、いい人材と出会いにくくしている要因の一部だと考えています。

詳しく見ていきましょう。

 

採用に関する情報を流すのに大きな費用がかかる。

アルバイト・正社員に限らず、採用に関する情報を専門誌に掲載するには、相当な費用がかかります。

私の経験で言えば、安い料金設定で掲載をお願いすると、「誰がここを見るの?」と言うほど小さな枠になってしまいます。

もちろん、同じに雑誌には、更に名のある会社が掲載されている訳ですから、太刀打ちできません。

では、もう少し、経費を使って大きく掲載しよう…という事になりますが、その費用は、すぐに数百万円にも上ってしまいます。

従業員が10人程度の中小企業には、なかなか厳しい費用だと思います。

けれども、会社の未来を考えるとここで踏ん張らないといけない…と思い、何度か私も大きな資金を投入したことがあります。

確かに、面接に来られる方は増え、効果はあったのですが、心の奥は、「人を採算的に見る」様なことをしてしまっていました。

これでは、いい人材に出会えても長いお付き合いに発展することはありません。

 

面接時の意識!人を選び、選んでいただくとは?

採用の際、面接が行われますが、この時に、

  • 会社の運営側は、いい人材を選ぶ。
  • 面接に行く人は、自分を選んでいただく。

という関係がお互いに成立しやすい環境にあるというのは、課題の一つです。

厳しい言い方になりますが、「雇用して給料を払ってやっているんだ!」という感覚の中小企業の経営者が非常に多いのも現状です。

ただ、この感覚では、「良いものが生まれない」ことも十分想像できるはずです。

 

採用で出会う人数がどうしても少ない。

いい人材かどうかを判断するには、当然、何度も面接を行なって、「見る目」を育てることも大切です。

ただし、大企業の場合は、年間に何百人もの人に出会えますが、中小企業の場合は、精々、数十人の人にしか出会えません。

これでは、なかなか採用に必要「見る目」を育てることが難しいということになります。

 

ここまで、3点、私が関わっている中小企業の様子や私の経験を踏まえて課題と思われる点を挙げてみました。

では、これらの課題をどの様に解決すればいいのでしょう。

 

採用の面接時には、自分と会社を見ていただくという意識をもつ!

古来からある日本の「おもてなし」精神はいつでも大切にしたい。

先に課題として挙げましたが、採用の面接の際には、どうしても、

人を会社、または人事担当者が選らんでやる!

という意識になりがちです。

確かに、これは決して間違いではありませんが、

自社を知っていただく上にわざわざ時間を割いて来ていただいている。

という意識をもつことで、人との出会いが変わってきます。

特に、地域に根ざした事業を展開されている場合には、とても重要なポイントとなります。

 

面接に行った後にその様子をほとんどの人は話す

例えば、大学生の田中さんは、アルバイトの面接に行きました。

結果は、後日お知らせするという事で、一旦帰宅しました。

ここで、田中さんは、その様子を友達や家族の誰かに必ず話すという事まで意識する必要があります。

アルバイトの面接にも関わらず、真剣に話を聞き、少しでも有意義な時間になる様にと工夫された面接であれば、きっと田中さんは、興奮して、「面接に行ってよかった!」と言うでしょう。

一方、事務的な話で終われば、「まぁ、採用で来てくれって言われたら頑張るわ。」という程度の話にしかなりません。

 

さて、あなたは、学生の時にアルバイトの面接に何度か行った経験があると思いますが、心に残っている面接をしてくれた人はいるでしょうか。

私の知る限り、「そんな人はいない」というのが圧倒的に多いのが現状です。

けれども、「自社を知っていただく上にわざわざ時間を割いて来ていただいている」の気持ちで面接をされてきた会社があります。

その会社のアルバイトの面接を受けた大学生は、残念ながら当初、採用にはなりませんでしたが、その子は、面接を機に、その会社で働きたいと思ったそうです。

その子は、大学を卒業する際に、今度は正社員として働きたいと面接に向かったのです。

この出会いをあなたはどう感じるでしょうか。

私は、この出会いはいい人材と出会えたとても心温まる話だと思っています。

確かにこの様なことが起きる可能性は、とても低いことは重々承知しています。

ただし、一般的に採用に関する情報を発信しても、会社にフィットした素晴らしい方と出会える可能性は、決して高くはありません。

面接時にちょっとした心構えを変えるだけで、素晴らしい人で出会える可能性が広がるのであれば、試してみる価値は十分にあります。

また、「自社を知っていただく上にわざわざ時間を割いて来ていただいている」の気持ちで接するのに何もリスクはありません。

 

面接を大切にすることで、お客様が増えるケースもある

面接は、会社の内部のことも知っていただく機会と捉えることもできます。

何度も言う様に、採用するかしないかを判断する場でもありますが、面接でファンになって貰えるような話ができているか?をチェックすることもとても大切です。

実際に、採用に至らなくても「会社のファンになって貰えるような話をし、話を聞く」必要があります。

 

メンタル的な点について紹介しましたが、この後は、先に触れた費用がかかる…などの問題をどうクリアしていくのか?事例を用いて紹介します。

 

自分のメディアを育てていくことに時間と費用を割く!

最近では、Amazonが凄まじい勢いで成長してきましたが、大手スポーツメーカーのNIKEはAmazonから撤退することになりました。

それは、NIKEからすれば、Amazonは他社であり、そのプラットホームを利用させて貰っているという形であり、自社メディアではないので、集客力はあっても自由が効かないという問題があったのです。

NIKEの様な大きな会社が自社メディアを作ろうと思えば、相当な費用と時間を要しますが、地域を中心にビジネスをしている中小企業の場合はどうでしょうか。

もちろん、地域にもよりますが、HPはあるものの情報発信メディアとして活用されているケースは少ないように感じます。

こちらの会社は、私達と一緒に、情報発信をコツコツと続けられ、今では、自社のサイトだけで採用ができる様になりました。

「会社の理念を理解してくださった方だけが面接に来られるので楽になった…」

こんな話をしてくださっていますが、これがどれほどの価値か、あなたも十分にお分かりだと思います。

 

まとめ

採用に関する悩みは、まだまだたくさんあると思いますが、最近、よく耳にする点を挙げながら、今すぐにできそうなことを紹介しました。

いつもお伝えしていますが、「よい方法だけ」では、長続きしません

それは、面接に来られる方が、「これだけであなたの面接は完璧!合格するための必勝方!」という様な本を熟読して来られた方がどう見え、どの様な付き合いになるかを考えると見えてくるはずです。

本当に素晴らしい商品・サービス・人というものには、「心意気・理念」の様なものが込められており、それは、時間がかかることもありますが、必ずに人に伝わるということを感じていただけたら嬉しいです。

 

本日も、最後までお読みいただきありがとうございます。

情報発信を続けていくというのは、専門部署がない限り、とても難しいことですが、発信をしていく中で気づくことがたくさんあるのも大きな財産だと思います。

町野 文孝

名古屋・岐阜・三重の地域の中小企業の組織作り、社員教育などをトータルにサポートするコンサルタント。30年以上、この活動を行っているが、倒産した会社は0。反対に関わった会社のほぼ100%が業績向上。そのためには、ノウハウも大事であるがそれ以上に、経営者・従業員の心意気が大切だと考える。支援している中小企業の従業員の方との交流も大切にしている。

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