ビジネスの話に限らず、私生活においても「ポジティブな方がいい!」とよく言われます。
もちろん、誰だってポジティブでありたいのですが、ネガティブになってしまうのは、それ相応の出来事に遭遇してしまったからだと思います。
身近な例を挙げるのなら、
目的地まで急いで車を走らせているのに…
前の車がやけに遅い。あの車のせいで、遅刻するじゃないか!!
こんな経験したことは、誰でも一度はあると思います。
仕方のないことと言えば、そうかもしれませんが、ここでは、
- なぜ、ネガティブな思考がよくないと言われるのか?
- あなたの思考はネガティブか? ポジティブか?
- ネガティブな思考をポジティブに変える方法
について詳しく見ていきましょう。
なぜ、ネガティブな思考がよくない!といわれるのか?
極めてシンプルに言えば、
からです。
先ほどの、前を走っている車が遅い…という状況で、「トロトロ走りやがって!早く走れ!バカ!」と言うとどうでしょうか。
もし、同乗者の方がいれば、確実によくない気分になられると思います。
かと言って、同乗者の方も「早く出発しなかったあなたが悪いんじゃないの?」とは言いにくいものです。
「ほんと、ちょっと遅過ぎるんじゃない!」と同意をする方が随分楽なのです。
こうして、ネガティブな思考・気持ちは連鎖を起こして行ってしまいます。
事業レベルでみると…
社長が超不機嫌で、何かあれば従業員のせいにする。
当然、従業員はそれを不満に感じるのですが、
「社長、それは理不尽です。人のせいにするのは良くありません。」
なんて、誰も言えません。
最初は、従業員の方々も理不尽なことに対してじっと我慢をしていても、やがて愚痴となって出てきます。
「社長って最悪!なんでもかんでも私たちのせいにして…」
この愚痴を聞いた別の従業員は、こう言えるでしょうか。
「影で文句を言っていても何の解決にもならないじゃないか。ネガティブな愚痴は意味ないよ。」
よほどの人でない限り、こう言えないものです。
圧倒的に愚痴に同意している方が「楽」なのですから。
こうして、職場でもネガティブな連鎖は一気に広まってしまいます。
あなたは、この様な会社の商品・サービスを利用したいでしょうか。
お客様の前ではもちろんこうした姿を見せることはないと思いますが、言葉や雰囲気からも職場の雰囲気は伝わるものです。
随分以前に、レストランの厨房で、複数の上司が見習いだと思われる方にしつこく叱っている場面に遭遇しました。
それで、商品の味が変わるということはないと思いますが、一気に食欲が失せてしまいました。
こうしてみると、ネガティブはとても連鎖しやすいもので、「ネガティブの人の周りにはネガティブな人が集まる」と言われる所以も見えてきたのではないでしょうか。
あなたのメンタルは、ネガティブ? それともポジティブ?
だからと言って、ネガティブになることを禁止したい訳ではありません。
私も事業が厳しい時には、「ネガティブな思考は良くない」と分かっていながらも、そこからの脱出は困難でした。
もちろん、現在だってネガティブな思考になることはあります。
大切なのは、基本的に自分はポジティブよりな思考をするタイプなのか?ネガティブよりなのか?という事を自分で知っておくことです。
あなたのメンタル傾向が分かるチェックリストは次の通りです。
<メンタル傾向が簡単に分かるチェックリスト!>
1. うまくいかないことがあっても成功を信じて進んでいきますか?
2. 幸福に感じるときよりも不満や怒りを感じることが多いですか?
3. 人の長所をほめるより悪口や批判を良く口にしますか?
4. 自分は他人より劣っていると思う事が多いですか?
5. 楽しい話をよくしたり、よく笑いますか?
6. 自分は恵まれた人間だと思いますか?
7. どうせ自分の人生は上手くいかないと思うことがありますか?
8. 現在の暮らしに満足や感謝を覚えることが多いですか?
当てはまるものは、奇数項目は+1点、偶数項目は−1点として、それぞれ計算してみてください。
合計得点がプラスであれば、ポジティブな傾向が強いということになります。
では、マイナスだった方はダメなのか?と気にされる方もいますが、これは、日によっても変化します。
今月はマイナスだったけれども、来月にはプラスになっているということも当然よくあることです。
物事は表裏一体!ネガティブの連鎖はあなたの所で全てストップ!
エジソンの失敗にまつわる名言があります。
失敗ではない。うまくいかない1万通りの方法を発見したのだ
これは、まさに物事は表裏一体で、捉え方でどうにでも変化することを教えてくれます。
例えば、冒頭で話をした「前の車が遅い」ということは、捉え方を変えるとポジティブに変換することができます。
- 時間にもっと余裕をもてって教えてくれたのかなぁ
- 急いでいる時こそ、安全運転でないといけないってことだなぁ
と捉えるとどうでしょうか。
「早く行け!馬鹿!」と言ったり、思っている時とは、得られるものが大きく変わるのです。
私は、中小企業の経営・人材育成などの相談にのっていますが、この考え方が定着してきた会社は確実に業績もアップしています。
えっ?そんなことで業績が変わるの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、当然と言えば当然のことです。
これはちょっとした練習を繰り返すことで、すぐに誰でもポジティブな思考を手に入れることができます。
もう少し、この話を詳しく聞きたいという方は、お気軽にメッセージをください。
一緒に、ネガティブをポジティブに変換する練習ができたらなぁと思います。
そう言えば、先日、アップルストアにふらりと立ち寄ってみると、とても元気な青年が
「すこし拘りをお持ちのようですね。PCに詳しい者を呼んできましょうか?」
なんて声を掛けてくれました。
私はPCのど素人ですから、彼の直感は大外れということになりますが、そこのスタッフの方々は皆、彼と同じように楽しそうにされていたのです。
何も買い物はしていませんが、それだけでもいい気持ちになったものです。