「楽しく働こう!その方が成果も挙がる!」最近では、この様なことが言われる様になりました。
もちろん、「楽しく働こう!」と言われて働けるなんてことはありません。
マイナビが行ったアンケート調査によると、上司との付き合い方も働き方に大きな影響があるということが見えてきます。

マイナビアンケート調査(https://news.mynavi.jp/article/20140701-a015/より)
上司との人間関係に悩みを抱えているという人は、19%ですから、結構な割合です。
また、仕事上の悩みを上司に相談するという人は、5%程度だったということで、実は、経営者でもあり、上司でもある私にはショッキングな結果でした。
もし、この悩みが少しでも改善できれば、あなたも上司も随分救われるだろうと思います。
ですから今回は、
を紹介します。
これは、名古屋を中心とした地域の様々な中小企業の組織運営に関わる私が実践をしてきたもので、取り組みやすく、成果があったと感じたものを紹介しています。
とても簡単なことなので、ぜひ、試してみてください。
結 論
実は、ある会社の大学生のアルバイトの子は、この取り組みが非常に上手く、上司や経営者ととても良好な人間関係を築いていました。
つまり、熟練のスキルや経験年数に関係なく、誰にでもできることです。
どういうことか、詳しく解説します。
上司との付き合い方を知る前に、上司の心情を知ろう!
上司と一言で言っても、様々なタイプがあります。
これまでの経験も様々ですから、万人にあてはまる訳ではありませんが、中小企業の機能を考慮すると、概ね次の様なことが言えそうです。
- 自分の担当している部署の成果が気になる
- 言ったことがスムーズに伝わる部署であって欲しい
- 主体的に動いてくれる人材が欲しい
- 新しいアイディアを出してくれる人材が欲しい
- もっと時間的な余裕が欲しい
- 部下、従業員との距離感を縮めたい
どんな上司であっても、これらのことは理想として常々思っているものです。
時々、上司との人間関係で問題になるのは、上司はこれらのことを考えるあまりイライラが溜まり、部下や従業員に誤った表現をしてしまったという場合です。

そうは言ってもあの上司…
何を言ってもダメだみたいな事しか言わないのよね。
また、こんなに風に否定が続くと、上司との人間関係の溝は深くなるばかりです。
もちろん、経営者や上司がこの溝を埋める努力をすることはとても大切ですが、上司が常に求めていることを知った今、あなたなら簡単にこの溝を埋めることができます。
この後、大学生のアルバイトの子も行った具体的な方法を紹介します。
なお、上司が部下や従業員との距離感を詰めるために意識したいことは、【上司向け!部下の仕事が楽しくなる方法】すぐ実践できる超簡単術を参考にしてください。
上司がどんなことを求めているのかが、より具体的に見えてくるはずです。

アイディア・提案を話すと上司との付き合い方は一気に楽になる
特に、嫌がられている上司ほど、孤独を感じて、もっとみんなが主体的に動けばいいのに!と強く感じているものです。
その想いが強いからゆえに、言葉が厳しくなってしまう傾向があります。
ですから、最初はドキドキするかもしれませんが、
ことがとても大切です。
アイディアや提案は簡単に!メリットとデメリットを冷静に見る
「アイディアや提案を伝える」というと企画書の様なものを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、作り込むほど反感を買うことになりかねません。
それほど凄いものではなくても、例えば次の様なものでも十分です。
メリットは
片付けが行き届いているとものを探す時間は短縮できる。
掃除・片付け中は頭を休めることができる。
デメリットは
5〜10分程度の時間が犠牲になる。
ただ、効果があるかどうかは試してもおおきなリスクにならないと思う。
この様なメモ・話で十分です。
以外に思うかもしれませんが、この様な話が端的にまとめられたメモが机上に置いてあると上司はそれだけでも、主体性がある人という風に見るものです。
コツは、メリットとデメリットの両方を簡単に伝えることです。
もちろん、この様な提案が採用されるかどうかは分かりませんが、必ず上司は返事をするものです。

確かに、最近は忙しくて皆、乱雑になっている気がするなぁ。
ただ、10分と言っても貴重に感じている人もいるだろうし、どうしたらその時間が生み出せるかもう少し考えさせてくれるか。
決して、良い返事でなくても、関係が崩れる様な話になることはまずありません。
また、この様なことを心の中で思っていても声に出す人はとても少ないので、冷静さを保ちながら提案をしてみることはおすすめです。
アイディア・提案を作り込んではいけない理由
アイディアや提案を素晴らしいものに作り込んではいけない理由は2つあります。
- 素晴らしいアイディア・提案ほど上司の存在価値が下がる
- 費やした時間の全てが水の泡になることもある
素晴らしいアイディア・提案ほど上司の存在価値が下がるとは?
素晴らしい作り込まれたアイディアが提案されると嬉しいものですが、完成度が高いほど、自分の出番がなくなってしまいます。
あなたも経験があると思いますが、〇〇をしたいけれどもどうしても良い考えが浮かばないし、ちょっと力を貸して欲しい…と言われるとどうでしょう。
あまりも多忙であれば別ですが、嬉しく思いながら、力を貸してやろう!なんて気になるはずです。
上司に頼り過ぎはよくありませんが、様々な会社を見ていて感じるのは、上司に頼ろうとする社内風土が弱い会社が圧倒的に多いです。
費やした時間の全てが水の泡になることもある
提案をする前に様々なことを考えて資料などを作り込むには、当然時間がかかります。
いくら提案や資料を作り込んでも、様々な事情により案が通らないこともよくあるものです。
実は、これによって上司・部下・従業員の人間関係が難しくなってしまうことも多々あります。

私、提案するのにどれだけいろんなの事を考えたと思っているの!
全然、その気持ちを理解してないじゃない!

何が何でも成功させないといけない企画があるからなぁ。
今は別のことに取り組む余裕は絶対に作れないなぁ…。
誰もが一生懸命なのに、問題が大きくなってしまう元にもなりかねません。
あなたの時間を守るためにも、人間関係を豊かにするためにも、提案は完璧を目指してはいけないのです。
その方向で話を進めて行こう!という話になってから作り込めばいいのです。
仕事が楽しくなる上司との付き合い方のまとめ
上司に認められながらも、楽しく働くのに最も重要なことは、
たったこれだけのことですが、これを冷静に行っている人はほとんどいません。
けれども、アイディア・提案を上司は常々求めているものです。
ぜひ、挑戦してみてください。
冒頭で紹介した大学生が行った提案は、業務とは全く関係のない「ランチタイムをフロア毎に揃えてとる」というものでした。
創造的な業務が多い職場だと、それぞれが自分の仕事の区切りを見つけて休憩をとることが多いのですが、それだと、連携が必要な時に助け合えないと感じたそうです。
そこで、メリット・デメリットを端的に書いて彼は提案をしたのです。
これが一つの機会となって、様々な相談を上司にもされる様になったと話をしていました。
中小企業ですから、この様な小さな出来事があっても社内の雰囲気は大きく変化していったことはあなたも十分想像できるはずです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。