経営者の3大疾病を患わないために「自信」ではなく「実力」を優先する

今回は「実力」「自信」について、自分が過去に学んだ教訓をご紹介しながら、という視点から考えてみましょう。

 

自分がこのテーマを書きたい理由は、自分が過去に経営を間違った要因がここにもあるように思うからです。

と言うのも、自分も創業当時は
「不安いっぱい、しかしそれを根拠のない自信でスタート」
しました。当然、実績はなし。
少しでも実績をあげるための実力をつけたい、と謙虚に懸命に活動していました。

結果、実力以上の大きな成果が出てしまったことから、自信過剰になってしまいました。
「ここが大きな岐路」であったと今になって分かります。

自分はここから
「小さな成功は成功への礎となり、望外の成功はその後の人生を縛るものになる」
という事を地で言ってしまいます。

すなわち、実力を伸ばすことを疎かにして、過去に得た快感・自信を無くすことにおびえ、経営者の3大疾病「無知」「怠慢」「傲慢」に罹患。

「学ばず、動かず、気にもせず」で長期間の低迷期間に突入するという経緯を辿ったからです。

自信過剰による負のスパイラルに陥いり...

実力の落ちた空虚な自信の状態、しかもそのかい離たるや恐ろしい位に広がる一方でした。
そうなるとさらにそれを認めたくないばかりに、傲慢度合いが上がる、という最悪のループを歩んでしまいました。
いつも
「自分は一所懸命やっているのに・・・周りが悪い」
という思考回路から抜け出せなかったのです。

どんなに悪い結果(連続する赤字決算・大量退職)が出ても、それをまともに受け止めることが出来なかったのです。

 

 

どうして「実力」よりも「自信」を優先させてきたのでしょう。
そして、実力以上の大きくかい離した自信を持ってしまうのでしょうか?

人にはどうもそのように思う傾向があるのは、書籍に乗っている調査結果を見ても明らかです。
だからこそ、厳しい状態でも楽観的になれて対応できるという要素もあるのだと思います。

事実、自分も過信状態から抜けた後は、その反動で過度の自信喪失に陥りました。
実力不足に向き合うのが怖くなり、全く動けませんでした。

当然、結果は何も変わりません。

そこから抜け出すのに「コーチング」を活用し、特に視座の変化が活動再開の起点になり、今に至ります。

 

 

昨今、「実力」より「自信」が大切というメッセージが巷間溢れているような気がしてなりません。

 

確かに「自信」は大切だし、「自信」なさそうだと「実力」もなさそうに見えてしまうということはあります。
自分も実力がないにも関わらず、取り組んで短期の成功を獲得した経験は何度もあります。

活動のスタートは「負けず嫌い」という個人気質から出たものであったり、「収入確保」という必要性から出たものであってもOKです。
しかし、そのような思いは長期間(最低でも3.5年10,000時間以上)、高いエネルギーを注入し続けることにはつながりづらいです。

「自信」があるように見えることは事業をする上で必要な要素と思います。しかし、それ以上に「実力」を伸ばすことが必要だというメッセージが少ないように思います。

「実力」より「売込み」
売込むには「自信」が必要…
実力養成には時間がかかるので、まずは根拠がなくとも「自信」で押す…
という流れが多いように思います。

確かに、実力の裏付けを作ることの大変さ、もっというと実力がついても果たして成功は約束されているのかという不安から、「簡単に成功間違いなし」というプロモーションに乗ってしまったり、「自信さえ持てば道は拓ける」という自己啓発系セミナーが隆盛であるということにつながっているのかもしれません。

自分は言うまでもなく過信系でしたが、さすがに今回の失敗は「自信喪失」に陥ってしまい、「自信」がないというのはこんなにも辛い状態なのかと身に染みました。

だからこそ、事業において「自信」を持ちたいという気持ちは切にわかります。

 

しかし、「自信」をつけるためにコツコツと「実力」をつけるという思考・活動プロセスが王道であることを心に留めていただきたいです。

 

「自信」や「乗り」が引っ張ってきたものは「ラッキー」と片付けるぐらいの対応をしてもらいたいです。

中小企業の社長1000人が読んでいるメールセミナー!

中小企業の社長1000人が読んでいるメールセミナー!