人が主体的に働き、幸せに働き続けるために必要な5つの段階、「自己認識」「自己開示」「自己表現」「自己実現」「自己効力感」。

若手が伸び伸びと能力を発揮できるようになる、上司の「助言力」とは
人が幸せに働き続けるために必要な「自己認識」「自己開示」「自己表現」「自己実現」「自己効力感」の5つの段階のうち、「自己表現」には「外部からの助言」が重要となります。
前回のブログでは、3つ目の段階、「自己表現」について考えました。
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今回はこのうちの最後の2つ、「自己実現」「自己効力感」について考えていきましょう。
自分が業務主体者となって成果を出せれば、間違いなく自己効力感も持つことができ、それが自然に自己実現にもつながります。
すなわち、業務を行う者にとっては、事細かに指導を受けて確認されながら成果を出した時とは全く違う感情が生まれるのです。
事実、自分の場合は部下に対して事細かく指示を出して確認も行っていたために、成果の出る安心感は与えていたかもしれません。しかし「自己実現」「自己効力感」を十分に与えたとは決して言えません。
「自己実現」「自己効力感」を考える際には、成果が出たときにどのような感覚を本人が得るのか?という部分に心配りをしたいものです。
人は「経験」から最も学ぶと言われています。その「経験」から得られるものが「安堵感」や「少しの高揚感」なのか、それとも「自己実現」や「自己効力感」なのか。
これを複数回、繰り返しているうちに、効果が積み重なってとても計り知れない差になって現れてきます。
これが部下の中に、主体的に業務を進める戦力につながる「エンジン」ができるかどうかの差となるのです。