【水戸黄門経営・コーチング】なぜコミュニケーションエラーが起こるのか?

コーチング
町野 文孝

名古屋・岐阜・三重の地域の中小企業の組織作り、社員教育などをトータルにサポートするコンサルタント。30年以上、この活動を行っているが、倒産した会社は0。反対に関わった会社のほぼ100%が業績向上。そのためには、ノウハウも大事であるがそれ以上に、経営者・従業員の心意気が大切だと考える。支援している中小企業の従業員の方との交流も大切にしている。

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人は安心感・受容感を感じてこそ、効力感の獲得につながる活動展開に取り組みます。そして、その効果を高めるべくセルフコントロールをして自己信頼(自信)を深め、外部に対しての「有用感」を感じていくというプロセスを踏みます。

 

「対人積極性」や「向社会性」が育まれるのはそのような活動の先にあるといわれています。当然、企業活動においては「有用感」「対人積極性」「向社会性」といった個人のアウトプット活動を求めます。

 

そういった「安心感・受容感」の醸成にコーチング手法の活用が有効と先回のブログで報告しました。コーチングとは「聞く」「質問する」「承認する」「フィードバック」「提案」の5つの要素を使ってのコミュニケーションです。

 

先回は「才能・強み」に焦点をあてて、話しを進めました。

先回のブログはコチラ

 

今回は「リレーションシップ(関係性)」についてみていきます。

 

リレーションシップ(関係性)

「コーチング」においてのコミュニケーションは関係性において対等を目指します。対等性とは元々持っている力を表現できる状態でかつ相手と自分の力を掛け合わせやすい関係です。

 

だからこそ「コーチ」は「クライアント」の眠っている力を引き出すためにもこの関係性の土台である対等性をどのように作っていくのかが第一歩になります。

 

通常コーチになる人は人を導く立場(経営者・管理者・リーダー・教育者)にあり、コーチングを受ける対象者とエネルギーレベルで差があります。

 

例えば上司と部下の間では上司の方が結果に対する責任が重いので全体を見渡して意図した方向にもっていきたいという思いが強いものです。したがって上司は「今後の方向性に関する情報」に意識がいき次は何をしたらいいかを考える傾向にあります。

 

それに対して部下は上から来た指示・命令に対していかに対処していくかという視点で捉えます。ですから先のことよりも、今、目の前に起こっていることに意識がいきます。

 

この様に上司は「次」を見ていますし、部下は「今」を見ています。

 

この時点ですでに向かっているベクトルや立ち位置に差異があることはお分かり頂けると思います。
このようなベクトルや立ち位置の違いがそれぞれのエネルギーに差異を生み出しこれが上司と部下のコミュニケーションエラーにつながります。

 

例えば
上司としては当たり前と思って言ったことでも相手がすぐに動かなかったりそれを指摘して更に強くいうことで反発されたり疑問に思われたりします。

 

それゆえ
上司の方からよく聞く声が「部下が自分の言ったことがすぐにできない」とか「部下が全然自分で先の事を考えないんだ」といった悩みの声です。自分もこれにはずいぶんと悩まされました。

 

これは「上司と部下」との関係に限らず「教師と生徒」「親と子」など導く人と導かれる人の関係性において同じようなことが起こっています。

 

ここで大切なことはこのような関係性ではエネルギーの差ができるということを知る必要があります。

 

それではそのような差をなくすにはどのような方法があるのかを見ていきます。

ラポールを築く

まずは「ラポール」を築く・・です。
ラポールとはフランス語で「橋を架ける」という意味です。
相手と自分の間に橋が架かっている状態、すなわち、心が通じ合い互いに信頼し相手を受け入れている状態を指します。

 

コーチングにおいてラポールを築くことはとても大切です。
これから対話をしていく二人の間には期待もあるでしょうが、不安や緊張がつきものです。それゆえまずは相手とつながるコミュニケーションをとり対話の土台作りが必要となってくるのです。

 

では
どのようにラポールを築いていけばいいのでしょうか?

 

【1】よもやま話から入る
対話の最初は二人のエネルギーを合わせていく必要があります。話し易いことから話を広げ話していくうちにエネルギーがあっていくということを目指します。

【2】相手の話を真摯に聞く
安心感を与える聞き方を行い、相手が「わかってもらえた」という感覚を持つと一気にラポールができるときがあります。

【3】相手の興味のあることを聞いていく
自分が好きな事、得意なことなどを話すことは話しやすくそれまでの緊張を解きほぐしてくれます。相手の答えやすい質問をしていくことも一つの方法です。

 

まずは、コーチングにおいて必要な、相手との対等な関係性を作り上げる事の重要性、そして具体的な方法として「ラポール」について述べました。

 

以上

出典 <共創コーチスクール テキスト>

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