かれこれ、30年近く、会社を経営してきました。
私の経営人生を振り返ってみると、人材投資で10億円以上もの失敗をしていたのです。
もちろん、様々な問題に直面している時には、必死で考え、最善だと思われる対策をしてきたにも関わらず、
こんなに巨額な損失を出していたのです。
- なぜ、真面目に頑張っているのに上手くいかないのか?
- なぜ、その様な大きな損失を出してしまったのか?
- どうすれば、その様な問題が防げるのか?
当然、これらの答えを真剣に考え、思いつく限りのことを試してきました。
ただ、この様な悩みは、私だけではなく、あなたも感じたことがあるはずです。
そこで、私の苦い経験をもとに、
あなたの会社が大きな失敗をせずに、年商を2倍にする秘訣をお伝えしたいと思います。
残念なことに、10年もすれば、約9割の会社が消滅します!
社長であるあなたは、「10年継続できる会社は、ほとんどない。」と耳にタコができるほど聞いてきたのではないでしょうか。
では、「どうして10年継続できる会社は、ほとんどないのでしょう?」
競争が激しいから? 新しい技術が開発されていくから?
様々な理由が考えられますが、これらの問題の根本は、
なのです。
その事をさらに詳しく見ていきましょう。
会社経営が難しい理由の1つ、社長が最も忙しく、一番、稼いでいる!
社長であるあなたは、ここ最近、仕事のことを忘れて、1日自由な時間を過ごしたでしょうか。
中小企業の社長は、「そんな風に過ごした日はいつだっただろう?」と言われます。
社長は常に会社の事を考えながら、お客様の対応もしているのです。
実際に、一番売り上げをあげながら、資金繰り、新規取引先との交渉、社員教育、採用など…
全てのことを行っている社長がとても多いのです。
例えて言うなら、
スポーツチームの監督をしながら、時にはコーチをしたり、選手の役割を果たし、雑用をしているのです。
こうして冷静に見ると、これでは、社長としての最も重要な仕事ができないことが見えてきます。
社長であるあなたが、実働部隊として頑張れば、会社は上手く回るかもしれませんが、
いつまで経ってもこの領域を抜け出すこともできません。
本当はこれではいけないと誰もが知っています。
これまで、私は1000人以上の経営者にお会いしてきました。
そして、どの経営者も次の様な課題を抱えていらっしゃることが分かりました。
先に伝えた社長の忙しさの課題もその一つです。
もちろん、私自身も散々苦しんで来た課題でもあります。
課題1 |
業績があがらない・収益性が低い 必死に頑張っているにも関わらず、なかなか結果に結びつかない。 |
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課題2 |
社長の限界・このままでいいのだろうか? 社員に任せられる仕事が限られている。自分が現場から離れられない。 |
課題3 |
社員の意欲の不足・情熱が欲しい 結果よりも情熱的に仕事をして欲しい。けれども、言われたことしかしない人が多い。 |
課題4 |
採用が難しい・人が定着しない 良い人材を探すのが難しい。良い人材ほど辞めていく。 |
課題5 |
仕組み化ができない・人の能力で結果が大きく変わる
常に自分・社員の能力に頼った経営になってしまい、結果も人にまちまちになってしまう。 |
課題が分かっているのに、なぜ、いつまでも解決できないか?
一言でいうと、会社経営について慣れている人が滅多にいないためです。
プロ野球選手になろう!と思うと、
幼少の頃から必死に練習をし、15年〜20年の歳月を経て、やっと目標達成できるかどうか…という感じと同じです。
会社経営も全く同じです。
資金繰り、人材の採用から育成、マーケティングなど事前にたくさん学ぶことはできても、
実践できるのは、社長になってからです。
つまり、会社経営については、誰もが初心者の状態からスタートするのです。
そして、いろんな人に相談し、アドバイスをもらっても、結局は次のような問題が心の奥に残ってしまいます。
理念は大切な気がするが、 追求して 結果につながるのか? |
様々な仕組みを作ることは、 大切だと分かっているが、 何からすればいいのか? |
やり方が分かることでも、 従業員が 協力してくれない |
社員の意欲が情熱的ではなく、言われたことしない…という問題があったとします。
問題は一つであっても、原因は多様に考えられます。
- 会社の理念が正しく伝わっていない
- 社員教育の内容・量の問題
- そもそも採用方法の問題…などなど
社長はこうした事で悩んでいることを一人で抱え込み、辛い思いをされている事がとても多いのです。
そして、私がもっとも問題だと思うのは、ここから悪循環が始まってしまうことです。
社長が、悩み・苦しんでいると、それは必ず社員・従業員に必ず伝わってしまうのです。
いくら明るく振舞っても、不安・悩み・辛さの様なものが伝わってしまい、社員、従業員も本当にこのままでいいのだろうか?
と感じてしまうようになります。
こんな言葉がありますが、社長をはじめ、従業員の気持ちがまずは整えることが最も重要なのです。
私は、残念ながら大きな失敗をするまで、結果を出す方法ばかり注目してきたのです。
その結果、多くの従業員が離職してしまったのです。
給与を支払い、教育に時間を掛けてきたにも関わらず、会社を去って行ってしまう人が出てしまう…。
これが、どれだけ痛いことか、あなたも十分に知っていることだろうと思います。
この話を、最もシンプルに言うのなら…
家庭でお母さんの機嫌が悪かったり、心配ごとがあったりすると家庭がつまらなくなってしまうのと似ているのです。
5つの課題を解決する9つの方法!
解決策1 | 解決策2 | 解決策3 |
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現状把握 社長・従業員の本音をとことん聞き、問題の本質に迫る |
理念の共有 理念が従業員の意欲を高める理由と理念の伝え方 |
会社の文化・風土 故郷を愛する人は必ず故郷の文化が大好き |
解決策4 | 解決策5 | 解決策6 |
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リクルート 必要な人材を集めるための仕組み作り |
人材教育 確実に従業員が成長するために必要な仕組み作り |
人材教育 誰もが同質の仕事ができる仕組み作り |
解決策7 | 解決策8 | 解決策9 |
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ブランディング 自社・自社製品の価値を格段に高める方法 |
マーケティング 最高の見込み客と出会うための方法 |
経営計画 社長が「社長の業務」を行うための時間を確保する方法 |
多くのコンサルタントや経営者が、いち早く、結果を出そうと思って取り組むことは、解決策7・8ではないでしょうか。
ところが、大切なのは、それまでの解決策なのです。
それは、大学の受験勉強と同じで、テストで結果が出せる方法をいくら教わっても、大学に行く目的・意欲がもてないまま受験勉強に取り組んでも苦痛でしかありません。
苦痛のまま仕事を行うと必ず、先に紹介した様な悪循環にはまってしまいます。
ですから、まずは人の内面、特にスタート地点の「本音を聴く」という部分が特に重要なのです。
- 会社の雰囲気が格段によくなり、従業員とのコミュニケーションが豊かになる。
- 従業員の働く意欲が向上する。
- 従業員の自主性が育ち、新しいアイディア・発想が誕生する。
- 社長・従業員共に自己成長している実感がもてるようになる。
- 仕組み化を意識することで、社長の時間が生まれ、社長本来の業務に集中できる。
- 売り上げ、利益が向上し、給与があがる。
- 仕事がとにかく楽しくなる。
人が変われば、売り上げ2倍も可能!
これまで、たくさんの会社に関わってきましたが、おかげさまで、お客様の中で1社も倒産することはありませんでした。
もちろん、この様な激動の時代ですから、弊社もお客様の会社も厳しい状況に追い込まれてしまったこともあります。
それでも、立ち直ることができたのはなぜか?
特別優れたマーケティング技術や社会が驚くような新商品を開発したから…ではありません。
社長はもちろんのこと、従業員の方々が、どうしたら社会のお役に立てるのか? これを私と共に真剣に考え、できる事をコツコツと行ってきたからです。
「人は環境によって大きく変化する」とも言われますが、
会社の理念を正しく理解し、実際に行動に移せる人が少しずつ増えていくと、その輪は確実に広がっていきます。
実際に売り上げも2倍以上になり、また新しい事業を展開しようと考えていらっしゃる会社もあります。
中小企業だからこそできることがある!
中小企業の経営者の方と話をしていると、
「中小企業だからなかなか大手には勝てない」と思われている方は、まだまだたくさんいらっしゃいます。
その様に感じられる理由も十分に分かります。
けれど、中小企業だからこそ良い点というのはたくさんあります。
例えば、
WEMOという面白い商品(東急ハンズ・ヨドバシカメラ・海外でも販売)を製作している会社は、社員50人にも満たない中小企業です。
マーケティング予算もかなり限定されていましたが、面白いアイディアと実用性の高さから発売以来10万本を超えるヒット商品となりました。
面白いアイディアが形になるという、中小企業の良さが前面に出た商品だと思います。
大企業には、大企業の良さというものがありますが、
中小企業の良さの一つは、行動・実践にいち早く移せることです。
当たり前の話のように聞こえますが、これは、社会を変える一歩にもなります。
大切なのは、どこで仕事をするのかではなく、何をするのか?
若い世代の方々は、将来やりたい事で満ちているはずです。
具体的にこんな事がしたい!と明確なイメージをもっている方やまだ漠然とこんなことができたらいいなぁ…と思っている方、その形は様々です。
けれども、多くの若い方は「どこで仕事をするのか?」を重視してしまう傾向が強い思うのです。
本当は、「何をするのか?」が大切なはずです。
中小企業の経営に関わる私たちが、それぞれの夢を形にすることで、こうしたメッセージを次の世代に残すことができるのです。
私は日々、そう信じて仕事をしています。
中小企業の大きな可能性を形にし、次世代にメッセージを伝えたい!という経営者の方と共にお仕事ができる事を楽しみにしています。