重要なのは競争心ではない。内発的な動機付けを心がけよう

皆さんは自分の認知傾向について、どのように捉えておられるでしょうか?
今回は、「自身の認知バイアス・傾向」について考えていきましょう。

認知バイアス(cognitive bias)は心理学用語の一つ。
認知バイアスとは、無意識に起こる認知の偏り(歪み)のこと。
人は育った環境、知識、経験、 状況など様々な影響を受けて偏った見方してしまうもの。

 

まずは、認知傾向がどのように形成されてきたかを考えていきましょう。

誰もが高校まで受けてきた学校教育。時間にすると12,000時間になります。この長時間にわたる学校教育での認知バイアスは、現在の認知傾向に色濃く影響しています。

授業形式は「導管メタファー」による一方通行のコミュニケーションであり、成績による評価・競争がある・・・これが、社会人になってすぐの「認知バイアス」といってよいと思います。

 

1.競争状況の経験(かっこよく勝つのが素敵。「自分は勉強していないぞ」と当たり前にセルフハンディを表明する。結果が悪いことに対しては気持ちの防御をし、結果が良ければ安堵する。)

2.回答はあるものと考える(回答は教師が持っており、それを自分たちが教わり、覚えていく。)

この様な「認知バイアス」だと、結果裏付けのあるルーティン業務しかなじみません。社会へ出たからといって、当然、戦略業務になど取り組むことはできません。

 

それではどうすればいいのでしょうか?

 

まず取り組みたいことは、「競争状態」を社内からなくすことです。

「中小企業」自体、すでに高ストレス体です。中小企業は財務的な基盤も弱く、外部環境の変化に大きく影響を受けます。そのような構造体質が中小企業を「高ストレス体」にしています。

 

自分の失敗は、「中小企業経営」に対して、「大企業」になじむマネジメント手法やスタイルを適用してしまったことに起因しています。

 

自分が大企業出身者ですし、中途入社の大半のものが大企業出身者 (金融機関出身者)ゆえに陥った失敗と捉えています。

 

そもそも「高ストレス体」の中小企業で、大企業等で用いられている「競争」を活用することは取り入れるべきではないのです。

 

また、待遇等での処遇で引っ張ることよりも、もっと内発的な動機付けにつながる活動を展開すべきです。

 

一つは自分の業務の意味づけについて考えてみるという点です。

 

社会の視点、顧客の視点、会社の視点、自分の視点、生活者としての視点・・・さまざまな視点から仕事が意味づけられていれば、「そこを充実させよう」「活動しよう」という内発的な動機が存在します。

そしてこのような意味づけに対して会社が全面的にバックアップしてくれる。それこそ【対話】でそのような意味づけが明確になるように支援してくれる。これが内発的動機付け支援の具体的活動です。

 

つまり弱さを見せ合える組織」こそが、内発的動機付けに向いた組織体なのです。

 

戦略業務に取り組み、上手くいかなくても必要以上にバッシングされない。対策を一緒に考えてくれる。粘り強く励まし一緒に歩いてくれる。

 

困っている時に困っているといえる組織であり、孤立感がない。共に課題解決に向かう一体感がある。

 

これらが実は人の社会性の満足感の獲得につながる、内発的動機付けの実現形態と言えると思います。

 

内発的動機付けに働きかける組織風土、「弱さを見せ合える組織」の形成ができれば、社員が前向きに戦略業務に取り組める風土を創ることができるのです。

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